さまざまな原因で言葉（言語聴覚）が不自由となった人たちに対して、医師との連携の下に適切な指導や訓練を行うのが言語聴覚士の仕事です。
一言で言語聴覚の機能障害といってもその内容は、失語症、難聴、発声障害、言語発達の遅れ、どもり、嚥下障害など幅広く、それらの障害の原因も脳疾患（脳卒中、脳腫瘍など）や事故、先天性聴覚障害、脳性麻痺や手術の後遺症などとさまざまですから、疾患や治療、検査、訓練法などについての高度な専門知識と技術が必要です。
言語聴覚士になるためには、厚生労働省から認定された養成所（３年以上）を卒業し、国家試験に合格することが条件です。
受験資格を得るためには、そのほかに大学などで指定科目を履修した後に、１年以上の養成所で学ぶ方法もあります。
語聴覚士の就職先は、病院・診療所（耳鼻咽喉科など）、リハビリテーションセンターなどの医療機関や、高齢者施設や心身障害児施設、難聴幼児施設、聴覚言語障害者更生施設などの福祉施設、さらに保健所や保健センターなどの保健領域にもひろがっています。
